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地域が動く瞬間 ~地域ケア会議~ 参加させていただきました。

令和5年1月19日に可児市で地域ケア会議が開催されました。
地域ケア会議とは、「高齢者個人に対する支援の充実と、それを支える社会基盤の整備をすすめていく会議」の事です

今回の対象者は、トレーニングラボ川合を利用されるU様でした。
U様は、進行性の難病を患う息子様と2人暮らしです。本人は頚髄症で首の手術を受けたのですが、手の痺れが強く、包丁を使った調理や食器洗いをまともにできないことから宅配弁当を利用しています。 息子様を始め、人に迷惑をかけたくない思いが強く、友人交流も限られており、本当に必要な支援を本人が求めることができないばかりか、支援スタッフもくみ取ることが難しいという状況でした。
 
今回は、この課題に対して、自治体/包括職員、ケアマネージャー、社会福祉協議会、PT、医師、歯科医師、薬剤師、看護師、生活支援コーディネーター、歯科衛生士、管理栄養士といった多職種が参加し、様々な支援アドバイスが協議されました。

様々な職種の方から、薬の副作用や、痺れの緩和方法、栄養の取り方の工夫、福祉用具、調理方法の工夫等が検討されましたが、今回、特に注目を集めたのが当施設の管理者Sからの話でした。

トレーニングラボ管理者のSは、U様の性格から、施設内だけでの関わりでは、U様が本当の困りごとや望みを口に出しヘルプを申し出る事ができないのではないかと感じていました。そこで、何度もU様宅へ足を運び、まるで昔から知っている友人のようにU様が心を開いてくださるまで関わりを深めていったところ、U様の本当の困り事・望みを聞くことができました。

U様の本当の困り事・望みは、「息子にご飯を作ってあげたい」ということでした。U様自身、高齢で体の不調を抱えながらも、やはり母親。宅配弁当ではなく、自分が作った食事を食べてもらいたい。それが、難病を抱える息子に伝えられるU様の愛情の形であり、U様自身の母親としての誇りだったのです。
そこで、実際にキッチンでの様子を見せていただくと、調理台・シンクが高すぎて、不自然に腕を上げたまま作業せねばならず、首肩に痛み、痺れが生じやすい状況ということも分かりました。
地域ケア会議では、Sから、U様が大切にしている思い・望む事について丁寧に発信させていただき、キッチン周りの改修へ導く運びとなりました。U様の望む「息子にご飯を作ってあげたい」という思いに地域が耳を傾け、動く瞬間を目の当たりにした時間でした。

当施設の管理者Sは、利用者様の心の内に隠された課題やケアプランに載らない事の1つひとつにまで目を向け、耳を傾け、心で聴き、すぐ行動に移す人です。私達スタッフもそんな心の姿勢から日々学びを深めています。
【可児市の高齢者通所リハビリトレーニング施設-トレーニングラボ川合】
サービス提供責任者・介護福祉士 N